巡り合わせ
人生の転機というものは、かつて幾度もあった。
中学受験、高校受験、大学受験、就職・・・まあ、これらは、社会における「個」としての存在位置についての選択を迫られたタイミング。
そうではなく、個人として悩み考えることや、人生の岐路としての「転機」について、である。
人生の岐路に立つとき、何かしら悩む。何かしら考える。何かしら行動できず、行動したくとも動けない場合もある。
問題なのは、そうした場面に自分が遭遇した際に、どうするか。
一人で悩むか。
誰かに相談するか。
私の場合は、すべてではないが、そのタイミング毎に、助けてくれる人が現れた。
それは、とても幸運だったと思う。
不思議なのは、私が立ち直ったり、危機を脱したら、自然とその人との関係も薄くなり、また以前のような関係に戻る。
ずっと連絡を密にとることがなくなる、という意味で。
なんとなく、それは、必要な時に、必要な人を遣わしてくれているかのような気がする。
それと同時に、自分自身も、その経験を通じて、一歩前進できたから、そう思えるのだろう。
いや、前進したかどうかなんて、分からない。
それでも、自分が必要とするときに、手を差し伸べてくれる人がいた過去は、幸運だったということだろう。
ご縁に感謝する気持ちは、忘れない。
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