なんというか。
因縁というものがあるのかも、と思わずにいられません。
個人的に、石原慎太郎さんは、都知事のイメージが強いですが、国政から外れて一国一城の主から天下を伺った印象。
政治の道に進んだ息子たちがどうにもならないがために、非情になれなかったというか。
真田昌幸たればまだしも、子供達がかわいかったのでしょうかね。
できの悪い子ほど、かわいいとも言いますが。
パフォーマンスしていても、どこか怯えているかのような瞳が記憶に残っています。
作家であって作家でない、けれども作家は作家。
そんな感じ。
この方は、立場というか権力をもって初めて動けるタイプなんだろうなと思います。
無念さはあったでしょうけれど、己の不覚悟を認めながら逝かれたものと想像しています。
西村賢太さん。
これまた「作家」として、孤独というか、等身大な生き方からの繊細さを感じていました。
脆い、という表現がよいか分かりませんけど、どこか儚い感じ。
縁あるお二人。
今頃、どういう会話をされているのでしょうかね。
死して「惜しい」。
そう思います。